映画の感想、覚え書き

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パンズ・ラビリンス

2006年 メキシコ/スペイン/アメリカ
原題:EL LABERINTO DEL FAUNO
英題:PAN'S LABYRINTH
監督・脚本:ギレルモ・デル・トロ
製作:アルフォンソ・キュアロン他
出演:イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ他

評価額 1,200円

予告や公式サイトでは、内戦&家庭の事情で過酷な生活を強いられている
少女が、あるきっかけで迷宮の入り口を見つけて冒険へと向かう...
と、まあ冒頭で過酷な現実を描いて、その後は尺の大半が冒険ファンタジー
なのだろうと思わせるような説明がなされているのだけど...

ぜんぜんちがった。実際は、現実(戦争):ファンタジー(迷宮)=7:3
ぐらいの割り合い。これ、親子連れとかデートでハリー・ポッターみたいな
のを期待して観に行ったらかなり悲惨だな。戦争の描写は目を背けたくなる
ような場面のオンパレードだし、迷宮の世界も結構グロいし。
まあ小奇麗なファンタジー映画を観たいとも思わないので、これはこれで
見応えはあって、シーンごとの視覚的な効果は印象に残るものだった。

ただ、物語にはほとんど入り込めなかった。
現実とファンタジーが対比されているけど、主人公の少女オフェリアにとっての
現実の過酷さがそれほど切実なものに感じられないので、迷宮で与えられる
「試練」を乗り越えるスリルがほとんどない。まあ、失敗しても現実の世界で
おとなしくしてりゃ現状は維持できるんじゃないの?...的な。
その「試練」も、びつくりするほどお手軽で、オフェリアが「志村うしろ」級の
ボケをかまして、ようやく失敗するというレベルのもの。
「最後のチャンス」だけは、ひとひねりあって、終盤の山場にはなっているの
だけど...

あと、戦争の方も、体制(独裁政権)側 vs ゲリラ側 という構図なのだけど、
オフェリアの味方ともいえるゲリラ側を正当化できる要素はあまり感じられないし、
体制側のボスである、オフェリアの義父ヴィダル大尉も、どことなく憎みきれない
キャラに映る(最後に「うわ、こいつワルじゃん!」てなるのだけど)ため、
「どっちもどっち」に見えて、手放しでゲリラ側を支持できない。
で、これがオフェリアの冒険の動機をさらに不明瞭に感じさせてしまっている...

終盤にようやく筋が整ってくるのだけど、それまでの経過がすっきりしない分、
オチも唐突に感じられて「よさげ」なシーンなのだけど入り込めないという
残念な結果に...

映像・音響・演出などはかなり良かったので、余計に残念。

[ 2007/10/20 22:25 ] 劇場で観た映画 | TB(0) | CM(0)
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